先月夫が無事に大学院を卒業しましたが、私たちは8月までアメリカに残ることにしました。
イェール大学は既に夏休みに突入しており、街は人が少なく閑散としています。
仲のいい友人たちは卒業式のあとすぐに日本やブラジルなど母国へ帰国したり、新しい仕事が始まるまで旅に出たり、アメリカの別の街へ引っ越してしまったりと、ニューヘイブンに残っているのはもう私たちだけ、、、という少し寂しい夏を過ごしています。
去年の今頃は、夫のMBA留学1年目が終わり、約3ヶ月間の長い夏休みに突入。赤ちゃんと犬を連れて、コーネル大学のあるニューヨーク州のIthaca(イサカ)という街へ旅行に行きました。
ニューヨーク州と言えど、イサカはほぼカナダよりの位置にあり、ここコネチカット州から車で約5時間のロングドライブでした。
これまでアメリカのいろいろな場所へ旅行に行きましたが、訪れた季節がよかったのもありますが、イサカは自然豊かで人も優しい、大好きな場所となりました。
一泊二日の旅行で、初日はイサカにあるグランピング施設に、2日目はコーネル大学内の有名なホテルに泊まりました。
まずは、一泊目のグランピングについて。これがめちゃくちゃ良かったです。
アメリカでキャンプをしたいけれど自分たちで一からテントを張るのはハードルが高いという方にはオススメな施設です。
駐車場に車を停めて、荷物を持って受付へ向かいます。
こちらの大きいテントが受付。
個別のテントには電気が通っていないので、携帯を充電する際は、こちらの共有スペースのテント内でする必要があります。
私たちが今夜泊まるテント。後ろは完全に森です。
広場に受付のあり共有テントがあり、その周りの小道に寝泊まりするテントが点在しているので、夜も静かそうです。
広いベッドが二つ。とても可愛いテント内。
ここでコーヒー片手にのんびり読書でもするのを夢見ていましたが、グランピングと言ってもなんせキャンプ場なので虫がたくさん。ハチがブンブンしていたので諦めて共有スペースで過ごしました。
携帯を充電できる共有スペース。小さな売店が合ったり、自由に遊べるゲームも置いてありました。
ハンモックやブランコで遊んだり。
平日だったからか宿泊客は少なかったのですが、火曜日はライブ演奏の日で、日が暮れてくるに連れて宿泊客ではない人がたくさんやってきました。
バーベキューコンロも借りられるので、夜ご飯はべーべキュー!
調味料やカトラリーは家から持参。トングは宿が貸してくれました。
クーラーボックスも持参し、食材はイサカへ行く途中、当時ハマっていたスーパーStew Leonardsへ寄って買って行きました。
ニューヨーク州と私たちの住むコネチカット州にのみ展開しているオーガニック系のスーパーで、農場や牧場で作られたお肉や乳製品、野菜を販売しています。
100ドル以上買い物すると無料で貰えるアイスクリームは濃厚で美味しい。
とうもろこしは日本のみたいに甘くて美味しかったです。
パケ買いした炭酸水。オレンジはファンタオレンジのよう。どちらも美味しくてヒットでした。
バーベキューグリルを使っているのは私たちだけで、周りはみんなグランピング施設の手作りピザを食べていました。
アメリカ人ってみんなバーベキューが好きなんじゃないの??
家から握ってきた焼きおにぎり。子どものころからバーベキューに焼きおにぎりは必須。むしろ、焼きおにぎりがメインくらいの心構え。お肉を食べる頃にはいつも焼きおにぎりでお腹がいっぱいでした。
忘れてはならないスモア。
宿泊客は無料でスモアキットを貰うことができました。(ご自由にどうぞ形式ではなく、自分から受付のスタッフに聞かないといけませんでした。)
知ってる曲の演奏はありませんでしたが、ライブミュージックがなかったらちょっと寂しかったかも。
ゲストがみんな各々に楽しんでて、小さな村みたいで楽しかったです。
トイレ、シャワーは各テントにはないので利用する際は丘の上の共有スペースへ行く必要があります。
シャワーは個室、トイレは男女共用ですが、虫もいなくとても綺麗に保たれていました。
夜中トイレに行きたくなったら大変なので、念のため20時くらいに何度もトイレに行ってしまいました(笑)
おやすみなさい。
翌朝、鳥の大合唱で早々に目が覚めました。
5月末でも夜はかなり冷え込み、寒くてなかなか眠れませんでした。
お腹をすかせた我々が共有テントへ朝食を食べに行こうとすると、たくさんの野ウサギが!可愛い、、、
夜は虫の音が聞こえるかと思いましたがとても静かでした。
朝ごはんは共有テントでセルフサービスです。
地元のベーカリーのマフィンやスコーン。市販のではなくて、ローカルで作られているところがなんだか温かみがあって嬉しい。
牛のイラストのヨーグルトはITHACA MILKというローカルのブランド、これがとても美味しい。翌日カフェでも見かけました。
富士リンゴのアップルジュースも美味しすぎて持ち帰り。
イサカはたくさんの滝があることで有名です。
宿の近くにも大きな滝があり、宿から繋がっているトレイルを歩いて行くこともできましたが、赤ちゃん連れには歩いて行くのは厳しいかもという宿の人のアドバイスに従い、朝車で滝まで行きました。
Buttermilk Falls(バターミルクフォールズ)。パンケーキのような美味しそうな名前。
滝の周りにはたくさんのトレイルがあったので、子どもがもう少し大きければ大自然の中をトレッキングするのも楽しそうでした。
宿に戻り、共有スペースで顔を洗って化粧をしていると、鏡越しにおじいさんが「Are you Japanese?(日本人ですか?)」話しかけてきました。
まだ顔に下地を塗っただけの段階で、眉毛もない状態なのに、お構いなしに話しかけてくる。これは新手のナンパなのか?と内心疑っていたのですが、昔日本の企業に勤めていて日本に住んでいたことがあるとのことで、日本語もペラペラ。
宿泊客ではなくこの施設のオーナーが友人で、今日は本の執筆をしにここへ来たのだとか。緑の中で執筆活動なんて優雅。
夫にもおじいさんを紹介し、なんだか仲良くなり(写真はおじいさんにすっかり懐いた愛犬です)、翌日なんとおじいさんとおじいさんの息子さんと朝ごはんを食べに行きました。
娘のことも可愛がってくれました。またいつかアメリカか日本で会えるといいな。
イサカ2日目に続きます。
その他、アメリカでのキャンプ、ロッジ体験はこちら。